一般就労の退職の支援 -障がい者就労継続支援A型事業所のジョブロジック-

皆さん、こんにちは!ジョブロジック手稲の原田です(^-^)。 今回は、少し珍しい「一般就労の退職の支援」があったので、それについて書いていきます。 (ご本人了承済)

退職に至ったのは、Mさん。約2年前までジョブロジックで働き、一般就労に繋がった方でした。

Mさんは、食品工場で製造の仕事をしていましたが、職場の環境(暑い)が合わず体調を崩しがちになったこと、また会社の体制が変わりMさんの『障がい』について、理解が深かった方が異動になってしまったこと等が重なりました。

Mさん、就業・生活支援センターの職員さん、原田とで今の職場で働き続けられるか話し合いを行いました。そして、一番大切なのはMさんの気持ちです。Mさんはしばらく悩んだ後、退職しますと言いました。

理由は、今後3年、5年、10年後と同じ環境で働き続けた時に身体を壊してしまうのではないか、また自身の性格上、頼まれると残業もしてしまいどうしても無理をしてしまう不安からでした。

就業・生活支援センターの職員さんも原田も同じ考えでした。Mさんには、これまで良く頑張りましたねと労うと共に、退職後もサポートする旨を伝えました。

その後、Mさん、就業・生活支援センターの職員さん、原田とで、会社に出向き、Mさんの上司の工場長に退職の旨をMさんが伝えました。

Mさんは、今までお世話になったこと、自分が頑張り切れなかったこと、体調に影響が出てきてしまったことなど話しました。

工場長は、改善に至るよう調整が難しかったこと、Mさんがいて大変助かっていたことなど、お互いが労うように話されていました。

Mさんは、3ヵ月後の退職となりました。

今回のブログで何が言いたかったかというと、

就職を決めることも勇気のいることですが、退職を決めることもとても勇気がいるということです。

色んな思いが出てきます。職場にお世話になったのに申し訳ないな、次に仕事が決まるかななど、考えるとすごく悩んでしまいます、悩んで自分を見失いそうになります。

私たち支援者は、この悩みをこういう考え方もある、こういう選択肢もある、こう考えるとプラスになるなど、落ち着いて先を見据えて一緒に考える支援をします。

結果、退職に至ることもあります。

一般就労はゴールではなく、むしろ次への大きなスタートでもあります。

自分の今だけではない長い人生で、働き続けていられるだろうか、そのために体調は問題ないか、環境は合っているか、ここまでは頑張れるけど、ここからは難しいなどラインをひけているか。

私たちは、一般就労した後も相談に乗ります、会社への訪問もします。結果、退職になることもありますが、その後のことも一緒に考えます。

Mさんのように困ったら遠慮なく相談してくださいね。

今回はえらく長文になってすいません!皆さんの参考になっていただけると幸いです!

写真と内容は全然関係ありませんが、この前、見た海がきれいだったので載せました(・∀・)

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ジョブロジックは利用者様との対話を大切に、働くスキルを身につけて一般就労されることをご支援する札幌市の障がい者就労継続支援A型事業所です。 身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障がいなどをお持ちの方と雇用契約を結び、支援を受けながら働ける場所をご提供しています。雇用契約を結びますので、最低賃金が保証されます。

市内で4つの事業所(手稲区、北区、東区、厚別区)を運営しています。事業所内での事務作業や、「施設外就労」という形で派遣先の一般企業で働くお仕事もあります。事業所の職員が同行してサポートを受けながら働くことができます。派遣先の企業では健常者の方と同じ職場で働きますので、一般就労へのイメージをしていただきやすいことも特徴です。

ジョブロジックでは障がいをお持ちの方、高等支援学校在学中の生徒様や親御様、関係者様からのご見学や職場体験希望、ご質問等を受付しております。

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