02『 悩みや不安を聞いてもらえたので、少しずつ働く時間を延ばすことにつながりました。職場で頼られるととても嬉しいです。』

就労先の業種介護職
名前Oさん
障がい種別等抑うつ
ジョブロジック来所の前精神科へ入・退院後、デイケアを利用し、ジョブロジックへ入所。約3年間の就労の後、一般就労へ。

現在の仕事内容と1日のスケジュール

人材サービス系の会社で事務職として働いています。部署の人数は正社員の方を含めると30名ほどで、同じ障がい者雇用枠で採用されている同僚の方は8名います。主な業務はデータ入力作業で、雇用契約書、履歴書、求人広告の登録、勤務表の入力などがあります。そのほかにもオフィス内の清掃、紙資料のPDF化作業、正社員の方の手が回らない部分の入力業務を手伝うこともあります。勤務は平日のみで、9時から18時までです。

9:00 始業
12:00〜13:00  昼休み
15:00 郵便
18:00 退社

一般就労してすぐは17時までの勤務でスタートしました。半年の間に勤務時間を1時間延ばして18時まで働くことを目標にして、今は18時退社です。

仕事をする上で工夫していること

速さよりも正確さが重要な業務なので、正確な仕事を意識して行っています。また、まわりの人とコミュニケーションをとることを大切にしています。一緒に働いている方達とコミュニケーションを取るようにすると、困ったときに助けてもらえますし、頼られると嬉しいですし、職場の雰囲気も良くなりますよね。

仕事量がとても多い日は、5〜6時間もの長時間パソコン作業をしなければならないときもあります。同じ業務が続くと疲れて集中が途切れやすくなりますが、まわりの方とのコミュニケーションが気分転換になります。席が離れた人とも、「雪まつりの雪像見ましたか」だとか、「マウスパット買ったんですか」といった感じで積極的に話していますね。ほどよく会話をすることで仕事に飽きが来ることもなくなりますし、コミュニケーションすると良いことだらけです。

ジョブロジックに入所して目指したこと

ジョブロジックさんに入社した時は、週3日、4時間の勤務を目指すことから始めました。今と比べると短い日数と時間です。その前は入院・退院後に病院のデイケアセンターというリハビリを行うところへ通っていました。そこでA型事業所やB型事業所を見学するプログラムがあったので参加して、病院に置いてあったA型、B型事業所の一覧を調べてジョブロジックさんを見つけたのが入所のきっかけです。

私は結構、黙々と作業することが得意で好きだったので、ジョブロジックファクトリーの食品工場での業務内容を見て「あ、これならやってみたいな」と思えたのと、自宅の近くから送迎車が出ていて交通の便も良かったこともあって選びました。 仕事の面では、最初は働く自信もなく週3日から始めましたが、次第にもっとスキルアップといいますか、勤務時間や日数を延長したいという思いが強くなってきました。それで、働き続けられるように睡眠時間を多くしたりと体調を整えるようにしました。働く準備を精一杯続けて、少し慣れも出てきて、「今、(一般就労に)飛び込むときだろうな」と思ったのが3年経った頃でした。

ジョブロジックで助けられたこと、印象に残っていること

業務に関して悩みがあるときは、すぐに職員の方に相談して、徐々にストレスや不安の種を減らすことができました。それが勤務時間の延長だったり、日数を増やすことにつながったと思っています。働き始めてすぐのうちはやっぱり焦りがあり、「今すぐに勤務時間延ばしたい、勤務日数増やしたい」という思いが先行していたときもあります。職員の方には、業務上の成功やスキルアップ、ステップアップしたいことや、仕事上の悩みだけではなく私生活や自分の病状など、たくさんの話を聞いてもらいました。

自分が悩みながら、不安に思いながらも職員の方にいろいろ相談に乗っていただいて前に進むことができました。今でもつながりがあることも嬉しく思います。

これからの目標

社内でもステップアップをしていきたいです。今は「条件選定社員」という分類で、障がい者雇用枠で採用されていますが、正社員に近い形で、社内でステップアップできる機会も用意されていると聞いたので、役職アップを目指したいなと思っています。いつまでにという具体的な期限は考えていませんが、ゆくゆく目指していきたいです。

札幌で就労継続支援 A型事業所を検討中の方へのメッセージ

ジョブロジックで働けるか不安に思っている方、大丈夫です。◯◯が苦手だから、〇〇が心配だからという不安の種を職員の方と一緒に悩み、協力しながら前に進むことができる環境が整っているからです。一緒に歩んでくれる方、待っています!


職員からのコメント 

Оさんはとても一生懸命に仕事をしてくださる方で、真面目で一生懸命だからこそ焦りも出てきやすく、「早く働かなきゃ」という気持ちになられていたと思います。Оさんのように精神科に入院したり通院した後はいきなり就労をせず、まずは「日中活動」に慣れること、外出することから始まります。ストレスや負担の少ないデイケアや、地域活動支援センターといったところですね。

最初はそのプログラムに出るのもストレスになりますが、家から出て、地下鉄に乗ってデイケアに出て、顔見知りではない方と一緒にプログラムを受ける、この一連の流れで少しずつ社会に出るための負荷をかけて「生活の整え」をしてから、今度は「生産活動」へと進みます。

次のステップがA型やB型事業所で働くことになります。Oさんは3年間ジョブロジックで働き、一般就労にむけて「ここで行けるだろう」という段階になるまで力をつけてから一般就労されました。就労継続支援A型事業所で働く年数(一般就労までの準備期間)の正解はなく、本当に人それぞれです。一般就労を目指すとなれば、当然年齢的なものも関係してきますし、時間は有限ですから、その方一人のステージや目標に合ったステップアップをサポートしています。

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